2020年の春に結婚して、苗字が変わってから2年が経ちました。
結婚して名前が変わるときに、名義変更がかなり面倒でした。
役所・銀行・クレジットカード会社などに連絡が必要です。
そして、名義変更の手続きの中でも最初にやるのが、運転免許証の記載事項変更手続きです。
私は婚姻届を提出したその足で警察署に行き、苗字の変更と合わせて旧姓併記の手続きをしました。
運転免許証に旧姓併記をしたことによるデメリットを感じることもあったので、今回は実際に旧姓併記をした感想をまとめていきたいと思います。
- 免許証に旧姓併記をする手順
- 免許証のどこに旧姓が記載されるか
- 実際に旧姓併記をした体験談
- メリット
- デメリット
免許証の旧姓併記をした理由
個人的なことですが、旧姓併記をしようと思った理由は下記の通りです。
- なんか便利そう
- 後から手続きするのは面倒くさそう
2019年12月1日から運転免許証の旧姓併記ができるようになり、当時テレビなどで盛んに報道されていて気になっていたので、軽い気持ちで旧姓併記をしました。
免許証の旧姓併記をする手順
運転免許証に旧姓併記をする手順は、大きく分けて2ステップです。
- 役所で旧姓併記の住民票を発行
- 免許センターや警察署で手続き
①役所で旧姓併記の住民票を発行
- 旧姓が載っている戸籍謄本
- 本人確認書類
- マイナンバーカード(持っている場合)
②免許センターや警察署で手続き
- ①で発行した旧姓が表記された住民票(旧氏欄に記載されたものに限る)※
- 運転免許証
- ※旧姓が併記されたマイナンバーカードも可
旧姓が表記された住民票がないと運転免許証の旧姓併記ができないので、旧姓併記の手続きは住民票→運転免許証の順番で行いましょう!
一番大変なのは、住民票の旧姓併記に必要な旧姓が載っている戸籍謄本を取ることだと思います。
私は姓が変わるときにまとめて手続きをしたので、どちらにせよ役所や警察署に行く必要があり、旧姓併記の手続き自体は負担に感じませんでした。
ただ、後から旧姓併記のためだけに手続きをするのは、少し面倒かもしれません。
参考①
住民票の旧姓併記については、総務省のHPがわかりやすいです。
参考②
住民票・運転免許証・マイナンバーカードの旧姓併記の手続きについては、以下のサイトがわかりやすくまとまっています。お住まいの自治体のHPと合わせてご覧ください。
免許証の旧姓併記には2パターンある
①裏面に記載される(更新前)
裏面の備考欄
新氏名:鈴木○○
旧姓を使用した氏名:山田○○
手持ちの運転免許証に記載する場合、更新までの間は、旧姓のフルネームは裏面の備考欄に表記されます。
私の場合、新姓のフルネームも裏面の備考欄に記載されていました。
最初から表面に記載されるわけではないんです!
免許の更新時でないときに表面に記載したい場合は、2250円の再発行手数料がかかります。
②表面に記載される(更新後)
表面
鈴木○○[山田○○]
免許の更新で新たに交付されると、表面の新姓の横に[かっこ書き]で印字されます。
裏面の備考欄
氏名欄の括弧内は旧姓を使用した氏名
裏面の備考欄には、表面の旧姓併記に対する説明が印字されていました。
免許の更新後に、ようやく表面に記載されるようになりました。
旧姓の表記位置については、こちらの警視庁のHPがわかりやすいです。
旧姓併記のメリット
旧姓での手続きが楽になる
結婚後の名義変更の手続きでは、免許証を見せるだけで本人確認が簡単にできたので楽でした。
旧姓で手続していた口座などが後から見つかった場合も、スムーズに対応できそうです。
また、旧姓のまま仕事をする方は、旧姓での本人確認に便利なようです。
ちなみに私の場合、結婚直後の手続き以外では、旧姓併記のメリットを全く活かせていないです…
旧姓併記のデメリット
①新姓・旧姓ともに裏面に書かれる(更新前)
免許の更新までは、新姓も旧姓もどちらも裏面に書かれるので、少しわかりにくいなと思いました。
②苗字を変更したことが明確すぎる(更新後)
免許の更新の後、表面に印字されるようになってから気が付いたのですが、新姓の横に同じ大きさで書かれるのがとても目立つと感じています。
表面
鈴木○○[山田○○]←新姓と同じ大きさ
もちろん苗字を変えた人の全員が結婚が理由なわけではないにせよ、免許証を見せるだけで「この人は結婚している」と思われる可能性があり、プライバシー的にあまりよくないかなと感じています。
免許証の表面の隅っこの方に、目立たない感じで書いてくれればいいのに…と思っています。
そこまで深く考えて申請をしなかった私も悪いのですが、実際に持ってみないとわからなかったです。
③旧姓併記をしてもできないことが多い
旧姓併記をしたからといって、旧姓のまま口座を持てる銀行は限られているようです。
同じく携帯電話の契約も、会社ごとに異なるので確認が必要です。
運転免許証の旧姓併記 まとめ
私の場合、正直に言うと旧姓併記はしなくてもよかったかなと思っています。
旧姓併記を削除することも可能ですが、そこまでするほどではないという気持ちです。
旧姓併記のメリットはかなり限定的で、旧姓を大切にしていきたい方々にとって不十分な制度だと感じています。
早く「夫婦別姓」という選択肢が選べる世の中になってほしいと切に願います。
今回この記事を書くにあたりいろいろなサイトを調べたのですが、旧姓併記についてまとまっているサイトは非常に少ないなと感じました。
この記事が、旧姓併記の制度が気になっている方にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。