ブクログについての記事を書いた際、今まで読んだ本を見直してみました。すると、2021年に読んでよかった本がエッセイ・ノンフィクションばかりだということに気が付きました。
いまさらではありますが、2021年に読んで面白かったエッセイ本を5冊紹介したいと思います。
どの本も読みやすくて面白いので、普段エッセイを読まない方でも楽しんでいただけるのではないかなと思います。
今後の読書の参考にしてもらえると嬉しいです!
読んでよかったエッセイ本5選
①ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー/ブレイディみかこ
「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」は、本屋さんでも平積みされていることも多く、知っている方も多いかもしれません。2冊で累計100万部を突破したベストセラーです。
イギリス在住で中学生の息子を持つ筆者が、貧富の差やアイデンティティの間で揺れ動く息子の様子を描いたエッセイです。
多様性が認められはじめた、今だからこそ読みたい一冊です。
個人的にはイエローの表紙の一冊目が、よりリアルに感じられて好きでした。
②ルワンダでタイ料理屋をひらく/唐渡千紗
タイ料理を作った経験もない筆者が、息子を連れてルワンダに渡り、タイ料理屋さんを開くというぶっ飛んだ実話です。
冒頭を読んで「この人リクルート出身の人っぽい!」と思ったら、本当にリクルート出身の方でした。
ルワンダ人は時間にルーズで、筆者の唐渡さんは振り回されてばかりなのですが、人間味があってなんだかんだ憎めないんです。
ところどころに出てくるルワンダの大虐殺のエピソードが壮絶で、歴史的にも考えさせられる一冊です。
いろんなことにチャレンジする勇気を与えてくれる本です。
③0メートルの旅 日常を引き剥がす16の物語/岡田悠
会社員ライターの岡田悠さんが、南極から自宅の中まで様々な場所を旅したエッセイ本です。
0メートルの旅に掲載されているエッセイの一部は、岡田悠さんのnoteに残っています。インドとパキスタンの国境にスタジアムがある話などは本当に面白かったです。
noteを試しに読んでみて面白さを感じた方は、本を読むことをおすすめします。
岡田悠さんのnoteはこちら
0メートルの旅より後に出た、「10年間飲みかけの午後の紅茶に別れを告げたい」というエッセイ本も読んだのですが、個人的には0メートルの旅の方が100倍くらい面白かったです。
④沼で溺れてみたけれど/ひらりさ
不倫・ママ活・推し・スピリチュアルなど、様々な界隈の「沼」にハマった女性15人のリアルなエッセイ集です。
月並みな言葉にはなってしまいますが「人生いろいろ」だなと考えさせられました。
様々な困難があっても、前向きに生きる女性の強さを感じた一冊です。
⑤自分で名付ける/松田青子
「自分で名付ける」は育児エッセイ本なのですが、妊娠・出産・育児をしたことがない私にもすっと入ってくる本でした。
妊娠中の不安な気持ちを抱いているときにも、比較的読みやすいエッセイなのではないかと思います。
インタビューもとても良かったので、紹介させていただきます。
松田青子さんはインタビューの中で「妊娠・出産は神秘的なものとされがちだけど、それが苦手に感じていたので、神話感ゼロの本を書こうと思った」と語られていました。
まとめ
今回紹介したエッセイはどれも違った角度からの面白さがあり、とてもおすすめです。
読書の参考にしていただければ幸いです。